2014年を迎えました。旧年中は皆様にはお世話になりました。多くの方に支えられて今日の当事務所があります。本年も昨年同様に頑張っていきたいと思いますので、変わらぬご支援をよろしくお願いします。
今年は2月からソチオリンピックがあり、6年後の東京オリンピックも控えていますから、これから徐々にスポーツ人気が高まっていくのではないでしょうか。年末に部屋の整理をしていたら、修習生時代に使っていたテニスラケットが出てきました。運動不足の解消のためにも、今年はもう少し体を動かしたいと思います。
ところで、話題は変わりますが、昨年11月、11年ぶりに高校の同級生と会ってきました。
その同級生は、大学2年生のとき突然倒れ、遷延性意識障害と診断され、外部とのコミュニケーションが取れなくなっていた中島基樹君です。その彼ですが、昨年1月、国学院大学の柴田保之教授が、患者さんの筋肉のわずかな動きから患者さんの伝えたいことを読み取る方法を、彼の家族に伝授され、これによって再び言葉を取り戻しました。このことについては、昨年3月から北日本新聞で記事が連載されていたので、ご存知の方も多いと思います。
この方法については、科学的に実証されていない方法だなどとして、懐疑的な見方もあるそうです。しかし私は、久々に彼と会話ができたことで、その方法の科学的妥当性は別として、とにかくうれしかった。私も彼と会話をしたいから、家族を解して話された言葉をそのまま彼自身の言葉としてとらえたくてしょうがなかった。そして彼が、この方法で自分の意思を外部に伝えることができるようになったことで、同様の症状を持つ患者さんとその家族に対する社会的支援の拡充や、意識障害に対する世間の理解の促進に一役も二役も買っているということを知って、(勝手ですが)なんだか彼を誇りに思えてきました。
倒れる前の彼は、非常に友人が多く、周囲から慕われる人だったので、今こうして多くの方が彼の自宅を訪問しているのだと思います。私も意識障害については知識がありませんが、これも何かの縁だと思って、彼の活動を通して同様の症状を持つ患者さんのことを理解していければよいなと思っています。
全国遷延性意識障害者・家族の会
http://homepage3.nifty.com/zsk/index.html
「報道記事」のところに中島君の記事が掲載されています。